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遥か時の彼方の物語。
“英雄”の血筋を継ぐ者に纏わる、悠久に語り継がれる物語…
ある大陸に伝わる、『万象精ドリアード』の伝説。
それは
森羅万象を司る、神にも似た精霊。
その昔、洞窟の奥深くに封印されていた精霊を救い出した冒険者がいた。
その冒険者は精霊の力を用い、長き戦乱の世であった大陸を平定した。
そして、荒れ果てた野に、疲れ果てた民に、生きる力を与えた。
冒険者は“英雄”と呼ばれ、大陸の王となった。
“英雄”はその力を自らの欲望を満たすために使うことはなかった。
精霊の力は“英雄”の意志と共に、代々王位を継ぐ者へ受け継がれていった。
だが、“英雄”の意志は、時が経ち、王が変わるごとに薄れていった。そして数百年が経ち
、ついに世界を暗黒へ導いた魔王が現れた。
その名は“リンネガート”。
リンネガートは王位につきすぐさまその力を戦争に利用したのだ。
暗黒の魔界から魔物達を召喚し、南の大地の民を恐怖によって支配し、そして外の大陸を侵略し始めた。
その圧倒的で強大な力により、リンネガートは瞬く間に世界を支配した。
訪れた暗黒時代…。
長年敵対関係にあった人間とエルフとドワーフは互いに憎み合うことをやめ、
リンネガートと戦うために再び結束した。
大魔導士シエラが率いる連合軍は、リンネガートの軍隊を次々と打ち倒し、北の大陸から追い出すことに成功した。そしてついにはリンネガートを王城に追い詰めた。
そしてまさに止めを刺さんとする時、リンネガートは隠し持っていたドリアードの強大な魔力を開放した。その力が放たれた瞬間、リンネガートを追い詰めた軍勢は一瞬にして死滅した。
全ては、世界を絶望に陥れるための罠だったのだ。
絶望。
長く苦しい戦争の結末が、このような悲惨なものであったというショックは連合軍にとって、それは計り知れないものだった。
そしてついには人間もエルフもドワーフも共に戦うことを忘れ、再び憎みあうようになってしまったのである。人間の国すらも帝政か共和政かで二つに分かれてしまい、世界は5つの国が争い合う混沌の時代を迎えた。
人間の国家、ブレイジア帝国とアクエリア共和国。そしてエルフの王国、ウィンディア・第三バタイユ王朝。ドワーフの王国、エアルディア・ガイアス。
そして、リンネガートが支配する闇の帝国、ペレンネ。
だが、望みが失われたわけではなかった。リンネガートがドリアードの驚異的な力を振るった瞬間、眠っていたドリアードの意識が触発され、彼女は自らの肉体を取り戻したのである。
そしてリンネガートから全ての力を奪い返し、炎・水・大地・風・雷・光・闇、それぞれの力を象徴する七つの欠片となってバラバラに砕け散り、リンネガートの手が届かぬところに飛び散ったのだ。
リンネガートは闇の欠片だけを取り戻すことが出来たが、それだけではどうすることもできなかった。彼の支配する大地を暗黒が覆い、リンネガート自身の力も急速に衰えていった。
しかし、リンネガートはそのまま死に絶えるような者ではない。彼はしもべ達にドリアードの欠片を探させ、再び力を取り戻そうと動き始めたのである。
協力することを忘れ、無意味な争いを繰り返す4つの国…。そこにつけこみ、忍びよろうとするのはリンネガートの魔の手に他ならない。
そんな中、意を決して立ち上がる冒険者達がいた。
そう、呪われたこの世界を、闇の淵から…救い出すために。
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